朝起きるとポークの家が出来ていた。
村長の俺はテントだというのに……。
挨拶がてら中に入ると、案の定豚がいた。なにやらのんびりしゃべるやつだ。
今度落とし穴にでも落としてやろう。
昼間ということで村を徘徊する。店が開いてる!すばらしいな。
とりあえずお金を得るためリサイクルショップへ出かける。
昨夜、知り合いに南の島へ連れて行ってもらい、金策はした。なんというゆとり生活。
しかし、一回エラーを吐かれて30分くらいが無駄にはなった。
だが、その後睡眠時間を削ってもう一度行ったので手元には収集品がもっさりある。
ある程度を買い取ってもらうと十万を軽く越えた。
よし、これでハウジングでいくら吹っかけられても大丈夫だろう。
案の定一万の頭金を用意しろ、と言われたがその場で払い終えた。
そのまま増築も頼むことに。
金ならある、村長としては広い部屋に住んでいたい。見栄の問題だが。
しかし、色々と準備が進んでいくと楽しいものだ。
思わず夜、村を駆けまわるくらいだ。
そういえば化石を掘ってないな、と思い探し始める。
見つけた、と掘り返そうと思ったが勢いあまって上を通過。戻――。
気づいたら穴の中にいた。
ちくしょう、落とし穴だ!誰だ、こんなもん掘ったのは!ねずみ小僧か!?ワシか!?どこかの村長か!?
じたばたして何とか這い上がる。
無駄に疲れた。
はっ、ここで「おちちゃったーてへっ」とか言えば住民からの親しみを得れるかもしれない。
なんかポイントを集めろと役所の家がないと噂のしずちゃんにも言われていたのを思い出す。
周囲を見渡して、わざとらしく発言しようとして気づいた。
誰もいない。
咳払いをしてみたが、誰もこない。
やりきれなさが胸を満たした。
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